【2026年11月】メガネでVRChatを遊ぶには|メガネのまま使うか、度付きレンズを作るか(Quest 3 / 3S)
公開 2026-11-05
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この記事のまとめ
- Quest 3 / 3S はメガネのままでも使える。Metaの目安はフレームの幅142mm・高さ50mm以下
- ただしメガネとゴーグルのレンズが当たって傷がつくおそれがある。長く遊ぶなら度付きレンズがおすすめ
- 度付きレンズはQuest 3 用と 3S 用が別物で、入れ替えられない。注文には球面・乱視の度数と乱視の軸が要る
- 日本で頼めるのは、Meta公式ストアから案内される Zenni、国内の ROOX、ドイツの VR Optician など
VRChatでは、相手のアバターの表情、ワールドの看板、名前の表示、メニューの文字など、細かい物を見る場面がたくさんあります。鏡の前でアバターの見た目を確かめたり、目の前の人と話し込んだりもします。ゴーグルの中がぼやけていると、VRChatの楽しさが半分になってしまいます。
メガネの人がVRゴーグルを使う方法は、大きく「メガネのままかぶる」か「ゴーグル用の度付きレンズを作る」の2つです。この記事では Meta Quest 3 / 3S を中心に、それぞれの向き不向きと、度付きレンズを作るときに失敗しないための注意をまとめます。
2つの方法の比較
| メガネのまま使う | 度付きレンズを作る | |
|---|---|---|
| 費用 | 0円 | 数千円〜3万円ほど |
| 見え方 | ふだんのメガネと同じ | 処方どおりならくっきり。視界も広く使える |
| レンズの傷 | メガネとゴーグルのレンズが当たるおそれ | ゴーグルのレンズの保護にもなる |
| つけ心地 | 鼻・耳・こめかみが押されやすい | メガネがない分、軽く感じやすい |
| 家族と共有 | しやすい | 外さないと他の人は使いにくい |
| 向いている人 | まず試したい・短時間 | 週に何度も、何時間も遊ぶ |
※費用は2026年11月5日に各社の公式サイトで確かめた表示をもとにした目安です。
メガネのまま使う
まずは、手持ちのメガネのままかぶってみるのが手軽です。Quest 3 と Quest 3S では、メガネのための工夫のしかたが違います。
Quest 3:奥行きを調整するボタンがある
Quest 3 は、顔に当たる部分(フェイスインターフェース)の内側、レンズの左右にアイレリーフボタンがあります。ボタンを押しながら顔に当たる部分を前後にずらすと、レンズと顔(メガネ)の距離を変えられます。左右を同じ深さにそろえるのがコツです(Meta公式ヘルプ)。レンズを顔から離すほどメガネは入りやすくなりますが、見える範囲は少し狭くなります。
Quest 3S:メガネスペーサーが付属
Quest 3S には、メガネのためのスペーサー(すき間を作る部品)が同梱されています。顔に当たる部分をいったん外し、同じ場所にスペーサーをはめてから、その上に顔に当たる部分を戻します(Meta公式ヘルプ)。
フレームの大きさの目安
Metaのヘルプでは、メガネをかけたまま使うときの目安をフレームの幅142mm以下・高さ50mm以下としています。これより大きいメガネは、他社のスペーサーか度付きレンズを検討するよう案内されています。メガネのつるの内側やレンズの大きさの表示(例「52□18」)だけでは全体の幅は分からないので、気になる人は定規でフレームの端から端を測ってみてください。
Metaの公式ブログでも、メガネのレンズとゴーグルのレンズがこすれて傷がつかないよう注意を呼びかけています(Metaのブログ)。かぶるときは、先にメガネを顔に合わせてから、ゴーグルを前から顔に近づけるようにかぶり、後ろのストラップを締めるとぶつけにくくなります。ゴーグルのレンズの傷は、遊ぶたびに視界に入り続けます。
VRChatならではの困りごと
- 長時間になりやすい:VRChatは集まりやイベントで何時間も過ごすことが多く、メガネのつるやゴーグルの縁に押されて、こめかみや鼻が痛くなりやすくなります
- 寝転ぶとずれる:VRChatでは横になったまま話したり、そのまま眠ったりする人もいます。横を向くとメガネのフレームが押されて曲がったり、レンズ同士が当たったりしやすくなります
- 曇り:ゴーグルとメガネの2重になるので、曇りが気になる人もいます。ゴーグルのレンズに曇り止めの液やシートを使うのは、Metaが「レンズを傷める」として禁止しているので避けてください(Meta公式)
度付きレンズを作る
ゴーグルのレンズの手前に、自分の度数に合わせたレンズをはめる方法です。多くはマグネットや爪ではめ込む作りで、メガネなしでかぶれます。
よい所
- メガネの圧迫がなくなり、長時間でも楽になりやすい
- ゴーグルのレンズの前に1枚あるので、ゴーグルのレンズを傷から守れる
- メガネのためにレンズと顔の間を空けなくてよいので、Quest 3 では奥行きを詰めて見える範囲を広く取りやすい
気になる所
- お金がかかる(数千円〜3万円ほど)。届くまで数日〜数週間待つ
- 度数が変わったら作り直しになる
- ゴーグルを買い替えると使えない(機種ごとに形が違う)
- 家族や友達にゴーグルを貸すときは、外す必要がある
度付きレンズの選び方と注文に要る情報
1. Quest 3 用と 3S 用は別物
Quest 3 と Quest 3S は、ゴーグルのレンズの方式が違います(一般に Quest 3 はパンケーキレンズ、3S はフレネルレンズと紹介されています)。そのため度付きレンズの形も違い、Quest 3 用を 3S に付けることはできません。Meta公式ストアで案内されている Zenni のレンズも「Quest 3 用」と「Quest 3S / Quest 2 用」に分かれています(Meta公式ヘルプ)。注文画面で機種を間違えないようにしてください。
2. 処方(度数)を用意する
注文には、ふつう次の数値が要ります。眼科の処方箋か、メガネ店で作ったときの度数の控えに書かれています。
| 項目 | 書き方の例 | 意味 |
|---|---|---|
| SPH(球面度数) | S −3.25 | 近視(マイナス)・遠視(プラス)の強さ |
| CYL(円柱度数) | C −0.75 | 乱視の強さ。乱視がなければ空欄 |
| AXIS(乱視の軸) | AX 180 | 乱視の向き(1〜180)。乱視がある人は必須 |
※左右それぞれの値が要ります。数値は例です。
- 乱視がある人は、CYL と AXIS の両方を正しく入れてください。軸がずれると、くっきり見えません
- コンタクトの度数は使えません。コンタクトとメガネでは度数の決め方が違うためです(ROOXなどは注文の注意に明記しています)
- 遠近両用の処方の人は、多くの会社で「遠く用の値」だけで作ります。度付きレンズは単焦点(1つの度数)が基本です
- 度数の控えがない人は、眼科で測ってもらうか、メガネ店で今のメガネの度数を測ってもらえるか相談してください
3. 瞳孔間距離(PD)は、ゴーグル側で合わせる
瞳孔間距離(左右の黒目の中心の間の長さ)は、Zenni・ROOX などでは注文に不要とされています。レンズの位置はゴーグル側の調整で目に合わせるからです。
ただし、ゴーグル側の調整は機種で違います。Quest 3 は左下のダイヤルで細かく動かせますが、Quest 3S は3段階(58mm・63mm・68mm)だけです(Meta公式ヘルプ)。自分の瞳孔間距離を知っておくと、3S でどの段に合わせるか決めやすくなります。メガネ店の度数の控えに「PD」として書かれていることがあります。
4. 度数の上限を確かめる
強い近視や乱視の人は、作れる範囲に入っているかを先に確かめてください。会社ごとに上限が違い、範囲外は追加料金や受け付けなしになります。
日本で頼める主な選択肢
2026年11月5日に、日本から注文できることを公式サイトで確かめられた会社です(値段は各社の公式表示)。
| 会社 | どこの会社か | 値段の目安 | 度数の範囲(公式表示) | メモ |
|---|---|---|---|---|
| Zenni | アメリカ | 日本円の値段は確認できず | SPH −10.00〜+6.00、CYL ±6.00 | Meta日本ストアの商品ページからZenniのサイトへ案内される。単焦点のみ |
| ROOX | 日本 | 税込 7,700円〜27,500円(両目) | 近視 −13.00、乱視 −4.00 まで | 日本語で注文できる。遠視・プリズムは非対応。度が強いと加算 |
| VR Optician | ドイツ | 79ユーロ+送料 | 未確認 | 英語のサイト。日本へは国際郵便かDHLで発送。関税は別 |
※2026年11月5日に各社の公式サイトで確認。値段や度数の範囲は変わることがあるので、注文前に公式で確かめてください。
Zenni(Meta公式ストアから案内)
Meta の日本の公式ストアに、Quest 3 用と Quest 3S / 2 用の「Zenni MR度付きレンズ」のページがあり、購入はZenniのサイトで行います(Meta日本ストア)。Metaの案内に載っている安心感がある一方、日本円での現在の値段は確かめられませんでした。注文画面で値段と送料を確かめてください。
- Meta の日本の公式ストアから案内されている度付きレンズ。購入は Zenni のサイト
- Quest 3 用と Quest 3S / 2 用は別の商品。機種を間違えない
- 単焦点のみ。公式表示の度数は SPH −10.00〜+6.00、CYL ±6.00
ROOX(国内)
日本の会社で、日本語のサイトで注文できます。Quest 3 用と Quest 2 / 3S 用が別の商品として売られていて、Quest 3 用のページには「Quest 3S では使えません」と書かれています(ROOX公式ショップ)。強い近視にも対応する一方、遠視には対応していません。
- 国内の会社で、日本語で注文できる
- 近視 −13.00・乱視 −4.00 まで対応。遠視・プリズムは非対応
- 注文には SPH・CYL・AXIS が要る。コンタクトの度数は使えない
VR Optician(ドイツ)
ドイツの会社で、Quest 3 用・3S 用をそれぞれ79ユーロで出しています。日本への発送に対応していますが、送料と関税が別にかかり、国際郵便では届くまで4〜7週間ほどとされています(発送方法のページ)。英語での注文に抵抗がない人向けです。
このほか、Amazon・楽天でもVRゴーグル用の度付きレンズを扱う店があります。選ぶときは、機種(Quest 3 か 3S か)、乱視に対応するか、度数の入力のしかたを商品ページで確かめてください。
コンタクトレンズという選択肢
ふだんコンタクトを使っている人は、コンタクトのままかぶるのがいちばん手軽です。Metaのブログでも、度付きのコンタクトはよい選択肢で、いつも通りつけてからゴーグルをかぶればよいとしています。追加の費用もかかりません。
ただ、VRChatは長時間遊びやすく、夜遅くまで続けてそのまま眠ってしまう人もいます。コンタクトの装用時間には気をつけてください。目が乾く・疲れる感じがある人は、度付きレンズのほうが向いています。
どれを選ぶか
| こんな人 | おすすめ |
|---|---|
| VRChatが続くか分からない・まず試したい | メガネのまま(Quest 3S はスペーサーを付ける) |
| 週に何度も、何時間も遊ぶ | 度付きレンズ |
| フレームが大きい(幅142mm超) | 度付きレンズ |
| ふだんコンタクトで、短時間なら平気 | コンタクトのまま |
| 家族とゴーグルを共有する | メガネのまま、または度付きレンズを付け外し |
近いうちにゴーグルを買い替える予定の人(たとえば Quest 3S から Quest 3 や Steam Frame へ)は、度付きレンズが無駄になりやすいので、買い替えてから作るのがおすすめです。度数が変わりやすい成長期の人や、最近見えにくくなった人も、先に眼科で今の度数を測ってもらってください。
Metaは、ゴーグルのレンズは乾いたレンズ用のマイクロファイバークロスで拭き、水やアルコールなどの液体を使わないよう案内しています(Meta公式)。また、屋内でも直射日光がレンズに当たると、1分足らずで元に戻らない傷みが出るおそれがあるとしています(Meta公式)。窓ぎわには置かないでください。
- Meta はゴーグルのレンズを乾いたマイクロファイバークロスで拭くよう案内している
- 水・アルコール・曇り止めはゴーグルのレンズに使わない
まずはメガネのままかぶってみて、痛い・見えにくい・傷が心配、と感じたら度付きレンズを考える、という順番で十分です。ほかの長時間向けの小物はVRChatを快適にする小物にまとめています。