スマホ版VRChatでお試し|できる事・できない事とスマホ用VRゴーグルで遊べない理由
公開 2026-11-05
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この記事のまとめ
- スマホ版VRChatは2025年10月に正式公開。iPhone・Androidとも無料で始められる
- 目安はメモリ6GB以上、Android 10以上/iOS 17以上。iPhoneは14以降(12・13はProのみ)
- ワールドを歩く・声で話す・写真を撮るはできる。自分の手や体の動きを伝えること、手のジェスチャーでの表情の切り替え、フルトラはできない
- スマホを差し込む数千円のVRゴーグルでは遊べない。VRで遊ぶなら単体型のゴーグルが要る
「VRChatって面白いの?」と気になっても、いきなり数万円のゴーグルを買うのは勇気がいります。そんな時に便利なのがスマホ版のVRChatです。アプリを入れるだけで、0円でVRChatの世界に入れます。
ただ、スマホ版はVRではなく、画面を指で操作して遊ぶ形です。何ができて何ができないかを知っておくと、「VRChatが合うかどうか」を正しく見きわめられます。この記事の内容は2026年11月5日に確かめたもので、アプリの更新で変わることがあります。
スマホ版VRChatとは
VRChatのiPhone版・Android版は、2025年10月(日本時間25日)に正式公開されました。それまでスマホで遊べたのはAndroidのベータ版(試験版)だけでした。今は App Store・Google Play から誰でも入れられます。
- 料金:基本無料(アプリ内課金あり。有料の会員プラン「VRC+」やアバターの購入など)
- アカウント:PC版・Quest版と共通。フレンドもそのまま
- 一緒に遊べる相手:PCやQuestの人とも、同じインスタンスに入って話せる
App Store での年齢の区分は13歳以上です。
対応機種の目安
| Android | iPhone・iPad | |
|---|---|---|
| OS | Android 10以上 | iOS 17以上(iPadOS 17以上) |
| メモリ(RAM) | 6GB以上 | 6GB以上 |
| 対応機種 | 公式の一覧はなし | iPhone 14以降の全機種 iPhone 12/13 の Pro・Pro Max iPad Pro 11インチ(第2世代以降)・12.9インチ(第4世代以降) iPad Air(第5世代以降)・iPad mini(第7世代以降) |
| メモリが足りない機種 | アプリを入れられない | フレンドの確認などができる「コンパニオン」の機能だけ |
※VRChat公式の発表とヘルプ(System Requirements)による(2026年11月5日確認)。無印の iPhone 12・13 と mini はメモリが足りず対象外です。
Androidは対応機種の一覧がないので、自分のスマホのメモリを設定画面の「デバイス情報」などで確かめてください。条件を満たしていても、性能の低い機種では人の多い場所で動きが重くなります。
スマホ版でできる事
- ワールドを歩き回る:画面左の仮想スティックで移動し、画面をなぞって向きを変えます
- 声で話す:マイクのボタンで、PCやQuestの人とも普通に会話できます
- 写真を撮る:カメラの機能も使えます
- グループやイベント:グループに入る・イベントを探す、といった交流の機能も使えます
- アバターを選ぶ・買う:スマホで使えるアバターに着替えたり、ショップで買ったりできます
VRChatの「空気」——知らない人とワールドで出会って話す感じ、イベントのにぎわい、ワールドの作り込み——を知るには十分です。
スマホ版でできない事・制限
| 項目 | スマホ版 | VRゴーグル(Quest単体など) |
|---|---|---|
| VRで見る | できない(画面で見る) | できる |
| 自分の手の動きを伝える(手を振るなど) | できない(物はタップで持てる) | できる |
| 手のジェスチャーでの表情の切り替え | できない | できる |
| フルトラ | できない | 機器を足せばできる |
| 入れるワールド | スマホ向けの版があるワールド | Quest単体ならAndroid版のあるワールド |
| 見えるアバター | スマホ向けの版があるアバター。重い物は代わりの姿 | Quest単体なら同じ |
一番大きいのは、体の動きが伝わらないことです。VRChatの楽しさの多くは、相手と向き合って身ぶり手ぶりで話す所にあります。スマホ版の自分は、相手からは歩いて話すだけの姿に見えます。
見えるワールドとアバターは、Quest単体で遊ぶ時とほぼ同じ条件です。PC専用のワールドには入れず、PC向けの重いアバターは、自動で作られた簡略な姿(インポスター)などで見えます。くわしくはQuest単体のVRChatでできる事・できない事で説明しています。スマホで見た相手の姿が「思ったより地味」でも、VRChatのアバター全体がそうというわけではありません。
iPhoneとAndroidの違い
AndroidのスマホとQuestは同じ「Android版」なので、Quest向けに作られたワールドやアバターはAndroidのスマホでもそのまま使えます。
iPhone・iPad は「iOS版」という別の版です。作者がiOS用を登録していないワールドでも、Android用を代わりに使って入れる場合がありますが、公式のFAQによると、表示がうまくいかない可能性があるワールドでは入る前に注意が出ます。アバターもiOS用が別に要るので、iPhoneから見た時に代わりの姿になる相手は、Androidより多くなることがあります。
スマホ用VRゴーグルでは遊べない理由
ネットでは「VRChat対応」とうたう数千円のゴーグルを見かけることがあります。スマホを差し込んで、レンズ越しに画面を見るタイプです。しかし、これを使ってもVRChatをVRで遊ぶことはできません。理由は3つあります。
1. スマホ版VRChatに「VRモード」がない
スマホ用ゴーグルで立体に見えるのは、アプリが画面を左右2つに分けて、右目用・左目用の映像を映すからです。スマホ版VRChatは画面を指で操作して遊ぶ作りで、VRChatの公式の案内やストアの説明にも、スマホ用ゴーグルで遊ぶ機能はありません。差し込んでも、普通の画面が目の前に大きく見えるだけです。
2. 手の動きを読めない
VRChatのVRは、ゴーグルの位置と両手のコントローラー(または手)の位置を読み取って、アバターを動かす作りです。スマホ用ゴーグルには、手の動きを読む仕組みがありません。
3. 頭の「向き」しか分からない
スマホのセンサーで分かるのは、主に頭がどちらを向いているかです。しゃがむ・のぞき込む・一歩近づく、といった体の位置の動きは読み取れません。VRらしい「その場にいる感じ」は、ここから生まれます。
Meta Quest や PICO のように、ゴーグルの中にコンピューターが入った単体型かどうかを確かめてください。スマホを入れるタイプなら、VRChatには使えません。
PCがあるなら「デスクトップモード」という手も
ゲーミングPCや、ある程度グラフィック性能のあるPCを持っているなら、もう一つの0円の試し方があります。Steam からVRChatを無料で入れて、キーボードとマウスで遊ぶデスクトップモードです。
| スマホ版 | PCのデスクトップモード | |
|---|---|---|
| 動く版 | スマホ向けの版(Android版・iOS版) | PC版 |
| 入れるワールド | スマホ向けの版があるワールド | PC専用ワールドを含むすべて |
| アバターの見た目 | 簡略な姿になることが多い | 作者が作ったままの見た目(PCの性能しだい) |
| 手軽さ | アプリを入れるだけ。寝転んでも遊べる | PCの前に座る必要がある |
デスクトップモードはPC版なので、VRChatの見た目の豊かさを知るにはこちらが向いています。一方で、VRらしさが無い点はスマホ版と同じです。両方使える人は、スマホ版で気軽に雰囲気をつかみ、気になるワールドをPCでじっくり見る、という使い分けもできます。
ゴーグルを買う前に、スマホ版で確かめておきたいこと
スマホ版は、ゴーグルを買うかどうかを決める「下見」にも使えます。次の点を見ておくと、買ってからの「思っていたのと違う」を減らせます。
- 人と話すのが楽しいか:VRChatの中心は交流です。イベントや人の集まるワールドに一度入ってみて、雰囲気が合うかを見ます
- 遊びたい時間帯に人がいるか:日本の人が集まる時間帯やイベントを探しておくと、ゴーグルを買った日からすぐに遊べます
- 行きたいワールドがQuest対応か:スマホで入れたワールドは、多くの場合Quest単体でも入れます。入れなかったワールドが多いなら、いずれPCVRも考えることになります
- フレンドを作っておく:アカウントは共通なので、スマホでできたフレンドとはゴーグルでもそのまま会えます
スマホで試す時のコツ
- Wi-Fiでつなぐ:ワールドやアバターのデータは大きく、公式もWi-Fiを勧めています。モバイル回線だと通信量がすぐにかさみます
- 充電しながら:3Dのゲームなので電池を多く使い、本体も熱くなりやすいです
- イヤホンを使う:スピーカーの音をマイクが拾うと、相手に自分の声やワールドの音が返ってしまいます
- 人の少ない場所から:人の多いインスタンスほど重くなります。最初は人の少ないワールドで操作に慣れると楽です
VRで遊びたくなったら
スマホ版で「この世界でもっと遊びたい」と思ったら、次はVRゴーグルです。VRで入ると、相手が目の前に立っている距離感、手を振れば振り返してもらえる感じ、ワールドの広さが、スマホとはまったく違って感じられます。
最初の1台なら、PCがなくても遊べる Meta Quest 3S が定番です。アカウントは共通なので、スマホ版でできたフレンドとも、そのまま遊べます。
- PCなしでVRChatを始められる、いちばん安い定番
- あとからPCにつないでPC版VRChatも遊べる
- イヤホン端子がないので、音は本体スピーカーか無線イヤホン
長く遊ぶつもりで、文字や相手の顔をくっきり見たいなら Quest 3 も候補です。
- 3Sより解像度が高く、レンズも見え方がきれいな方式(パンケーキレンズ)
- 視界が広く、文字やアバターの細かい所が見やすい
- 3.5mmのイヤホン端子がある
どれを選ぶか迷ったらVRChatにおすすめのVRゴーグル比較、予算の全体像はVRChatを始めるのに必要な物と予算を見てください。
話す・出会うという中身そのものが合わなかったなら、ゴーグルを買っても変わらない可能性があります。逆に「操作がもどかしい」「体を動かしたい」と感じたなら、それはVRで解消できる不満です。不満の中身で決めるのが失敗しない選び方です。
出典:VRChat公式ブログ(スマホ版の公開)/MoguraVR(2025年10月25日)/iOS Platform FAQ(VRChat公式ヘルプ)