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【2026年11月】VRChat用PCのスペック目安|VRAM・CPU・予算別の構成(15万・25万・40万円)

公開 2026-11-05

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VRChatの公式の最低要件と、PCVRで快適に遊べる目安は別物です。VRAMが大事な理由、X3DのCPU、メモリ32GB、人の多い場所の重さ、予算15万・25万・40万円のGPUとCPUの組み合わせを2026年11月の状況でまとめました。

この記事のまとめ

  • Steamに載っている最低要件(GTX 970・メモリ4GB)は「起動できる」ライン。VRで快適に遊ぶ目安とは別物
  • グラボはVRAM(グラボのメモリ)の量が大事。相手のアバターのテクスチャがVRAMを使うため。目安は12GB以上、できれば16GB
  • 人の多い場所ではCPUも詰まりやすい。余裕があればX3D(キャッシュの大きいRyzen)。メモリは32GB
  • 2026年はグラボが値上がり中。快適に遊ぶPCは25〜30万円前後が目安。15〜17万円は「入り口」、40万円で「人の多い場所も比較的安心」

ゲーミングPCにVRゴーグルをつなぐPCVRなら、PC版のVRChatが動きます。PC専用のワールドに入れて、相手のアバターも作者が作ったそのままの見た目で見られます(Quest単体との違いはこちら)。

ただ、VRChatは「どのくらいのPCなら快適か」が分かりにくいゲームです。同じPCでも、人の少ないワールドではなめらかに動き、人の集まるイベントでは急に重くなります。この記事では、公式の要件と実際に必要な性能の違いから、2026年11月時点の予算別の組み合わせまでを整理します。

公式の最低要件と「快適の目安」は別物

VRChatのSteamのストアページに載っている最低動作環境は次のとおりです。推奨動作環境の欄もありますが、「64ビットのCPUとOSが必要」と書かれているだけで、具体的な部品は挙げられていません。

項目公式の最低要件(Steam)VRで快適に遊ぶ目安(この記事)
グラボGeForce GTX 970 / Radeon R9 290 相当以上VRAM 12GB以上、できれば16GB(RTX 5070 / RX 9060 XT 16GB 以上)
CPUCore i5-4590 / AMD FX 8350 相当以上最近の6〜8コアのCPU。余裕があればX3D
メモリ4GB32GB
OSWindows 10 / 11(64ビット)Windows 11
保存先1GBの空きSSDに余裕(1TB程度)

※最低要件は2026年11月5日にSteamのストアページで確認。右の列はVRChatの公式の値ではなく、この記事の目安です。

GTX 970 は2014年に出たグラボです。最低要件は「起動して動く」ための線で、VRゴーグルで人の多いワールドを快適に遊べることを約束するものではありません。また、Questを有線や無線でつなぐ Meta のPCアプリ(Meta Horizon Link)にも別に要件があり、推奨は RTX 20 シリーズ / Radeon RX 6000 シリーズ、メモリ16GBとされています(Meta公式)。これも「つないで動く」ための目安で、VRChatの重さまでは考えに入っていません。

グラボはVRAMの量で選ぶ

VRChat用のグラボ選びで一番気にしたいのが、VRAM(グラボに載っている専用のメモリ)の量です。

なぜVRAMが効くのか

VRChatでは、周りにいる人のアバターをすべて読み込んで表示します。アバターの見た目の元になる画像(テクスチャ)は、VRChatの公式の説明でも「パソコンのメモリとグラボのメモリの両方を使う」とされています(VRChat公式:Performance Ranks)。

VRChatはアバターの重さを5段階で評価していて、PCではテクスチャのメモリが150MBを超えると一番下の「Very Poor」になります。服の着せ替えや小物をたくさん付けたアバターでは、この線を超えることも珍しくありません。仮に1人150MBとしても、20人集まればテクスチャだけで3GBになります。これにワールドの分と、ゴーグルに送る高い解像度の映像の分が加わります。

VRAMが足りなくなると、データをパソコン側のメモリに逃がしながら動くことになり、カクつきの原因になりやすいと言われています。「グラボの計算は速いのに、人が増えると急に重くなる」ときは、VRAM不足を疑います。

容量の目安

VRAM主なグラボ(2026年11月)VRChatでの目安
8GBRTX 5060、RTX 5060 Ti 8GB、RX 9060 XT 8GB人の少ない場所なら遊べる。人が集まると厳しい
12GBRTX 5070多くの場面でふつうに遊べる、現実的なライン
16GBRTX 5060 Ti 16GB、RX 9060 XT 16GB、RX 9070 / 9070 XT、RTX 5070 Ti、RTX 5080余裕がある。長く使うならここ
32GBRTX 5090VRChatだけなら過剰

※VRAMの量はNVIDIA・AMDの公式の仕様で確認。同じ名前でもVRAMの量が違う版がある(RTX 5060 Ti、RX 9060 XT)ので、買うときは「16GB」の表記を確かめてください。

VRAMの量と計算の速さは別の話です。たとえば RX 9060 XT 16GB は VRAM は多いものの、計算の速さは RTX 5070 のほうが上です。「重いアバターが多い場所で粘りたい」なら VRAM の多いほう、「全体のなめらかさ」なら計算の速いほう、と考えると選びやすくなります。

PCパーツ
GeForce RTX 5060 Ti 16GB 搭載のグラフィックボード
  • VRAM 16GB を持つグラボの中では手が届きやすいクラス
  • 同じ名前で 8GB 版もあるので、商品名の「16GB」を確かめる
  • 2026年は値上がりで RTX 5070 との値段の差が小さいことがある。両方見比べる

CPU:人の多い場所はCPUが詰まる

VRChatは、グラボだけでなくCPUの負担も大きいゲームです。アバターの揺れもの(髪やスカート)、表情や動きの仕組み、人数分の通信など、人が増えるほどCPUの仕事が増えます。VRChatを遊ぶ人の間では、人の多いインスタンスでは「グラボより先にCPUが限界になる」とよく言われます。

そこで好まれているのが、AMD のRyzen 7 9800X3D / 7800X3D のような「X3D」と付くCPUです。CPUのすぐそばに大きなキャッシュ(よく使うデータの置き場)を積んでいて、ゲームの動きが安定しやすくなります。AMDの発表では、9800X3Dは前の世代(7800X3D)より、ゲームで平均8%ほど速く、最低フレームレートも上がったとされています(AMDの発表)。

ただし、X3DでもPC全体の予算を圧迫するなら無理は要りません。予算が限られるなら、まずはグラボ(VRAM)に回し、CPUは普通の6〜8コアのRyzen / Core で十分です。人の多いイベントに頻繁に行く人ほど、X3Dの価値が上がります。

PCパーツ
AMD Ryzen 7 9800X3D
  • 大きなキャッシュ(3D V-Cache)を積んだゲーム向けのCPU
  • 人の多い場所でCPUが詰まりやすいVRChatで好まれている
  • 予算が限られるなら、先にグラボ(VRAM)にお金を回す

メモリは32GB、保存はSSD

パソコンのメモリは32GBが目安です。先ほどのとおりアバターのテクスチャはパソコン側のメモリも使いますし、VRChatを遊びながら Discord やブラウザ、配信ソフトを開く人も多いからです。16GBでも起動はしますが、人の多い場所では足りなくなりがちです。BTO(注文を受けて組み立てるPC)の安いモデルは16GBのことがあるので、注文時に32GBへ変えられるか確かめてください。

保存先はSSDにしてください。VRChatは見たアバターやワールドのデータを溜めておく(キャッシュ)ので、空き容量に余裕があるほうが読み込みが安定します。

PCパーツ
DDR5 メモリ 32GB(16GB×2枚)
  • アバターのテクスチャはPCのメモリも使う。VRChatなら32GBが目安
  • マザーボードが対応する規格(DDR5 / DDR4)と速度を確かめてから買う

人の多いインスタンスは、どんなPCでも重い

VRChatで「インスタンス」とは、同じワールドの中の部屋のようなものです。1つのインスタンスに入れる人数は設定で決まり、最大で80人ほどになります(VRChat開発者ブログ)。人気のイベントやワールドでは、何十人もの、作りも重さもばらばらなアバターが一度に表示されます。

こうした場所では、40万円クラスのPCでもゴーグルの理想のフレームレート(1秒に72〜90回ほどの書き換え)を保つのは難しいのが現実です。「どんな場面でも快適なPC」は存在しない、と考えておくと、無駄に高いPCを買わずにすみます。

重い場所での対策:重すぎるアバターを隠す設定

VRChatには「Minimum Displayed Performance Rank」という設定があり、選んだ評価より重いアバターを簡単な代わりの姿に置き換えられます。PCでは初期設定で何も隠さないようになっているので、人の多いイベントでは「Poor」などに上げると軽くなります(VRChat公式)。相手の見た目は簡略になりますが、PCを買い替えるより手軽な対策です。

予算別の組み合わせ(15万・25万・40万円)

ここでは、PC本体(BTOや完成品)の予算ごとに、グラボとCPUのクラスで組み合わせを示します。具体的な型番と値段は週単位で変わるので、買う時点でこのクラスを目安に探してください。

予算グラボCPUメモリVRChatでの目安
約15〜17万円
(入り口)
VRAM 8GBクラス
RTX 5060 / RX 9060 XT 8GB
(届くなら RX 9060 XT 16GB)
6〜8コアの普通のRyzen / Core16〜32GBPC版を見る入り口。人の少ない場所向け。人が集まったら設定を下げる前提
約25万円
(おすすめ)
RTX 5070(12GB)
または RX 9060 XT 16GB
Ryzen 7 7700 など。届くなら 7800X3D32GB多くのワールドやイベントをふつうに楽しめる。迷ったらここ
約40万円
(余裕)
VRAM 16GBの上位
RTX 5070 Ti / RX 9070 XT
Ryzen 7 9800X3D / 7800X3D32GB人の多い場所でも比較的粘れる。高解像度のゴーグルにも

※2026年10月末の大手BTOメーカーの価格を見ると、RTX 5060 搭載機は17万円前後から、RTX 5070 搭載機は27万〜30万円前後、Ryzen 7 9800X3D と RX 9070 XT の組み合わせで36万円台でした。価格はメーカーのキャンペーンなどで変わります。

約15〜17万円:まずPC版を見てみたい人向け

2026年の値上がりで、15万円ちょうどで買えるPCは少なくなりました。このクラスはVRAMが8GBのグラボが中心で、人の少ないワールドや友達との集まりなら遊べますが、人の多いイベントでは重さが目立ちます。少し足して RX 9060 XT 16GB のモデルに届くなら、VRAMの余裕を優先するのがおすすめです。

約25万円:迷ったらここ

VRAM 12GB の RTX 5070 か、16GB の RX 9060 XT に、メモリ32GBを組み合わせるクラスです。多くの場面でPC版のVRChatを楽しめて、重い場所では先ほどの設定で調整する、という使い方が現実的です。なお、2026年11月は値上がりの影響で RTX 5060 Ti 16GB と RTX 5070 の値段がかなり近づいていることがあります。両方の値段を見比べて、差が小さければ計算の速い 5070 を選ぶのも手です。

ゲーミングPC
RTX 5070 搭載のゲーミングPC(メモリ32GB)
  • VRChatを多くの場面でふつうに遊べる、25万円前後のクラス
  • メモリが16GBのモデルもあるので、32GBか確かめる
  • Questを有線でつなぐならUSB-Cの差し込み口があると便利

約40万円:人の多い場所でも粘りたい人向け

VRAM 16GB の上位グラボと X3D のCPUの組み合わせです。イベントによく行く人、Steam Frame や Bigscreen Beyond 2e などの高解像度のゴーグルを使う人向けです。これより上(RTX 5080 など)はPC全体で50万円前後になり、VRChatのためだけなら効果は値段ほど伸びません。

PCパーツ
GeForce RTX 5070 Ti 搭載のグラフィックボード(16GB)
  • VRAM 16GB で計算も速い。人の多いインスタンスや高解像度のゴーグル向け
  • 消費電力が大きいので、電源の容量とケースの大きさを確かめる

2026年の買い時:値上がりとRTX 50 SUPER

2026年は、AI向けの需要でメモリが不足し、グラボの値段が上がっています。NVIDIAは2026年2月の決算説明で、供給の制約がゲーム向けの事業の向かい風になり、数四半期はかなり厳しいと述べています(PCWorldの記事)。2025年までの記事に載っているPCやグラボの値段は、今は当てはまらないことが多いので注意してください。

また、VRAMを増やした新しいモデル「RTX 50 SUPER」シリーズが出るといううわさがありましたが、NVIDIAは正式に発表していません。海外の報道では、メモリ不足のためにNVIDIAが発売を保留しているとされています(Notebookcheck、Club386)。

待つべきか、買うべきか

いつ値段が下がるか、SUPERがいつ出るかは誰にも分かりません。今すぐPC版のVRChatで遊びたいなら、待ち続けるより、今の値段で必要なクラスを買うほうが遊べる時間は長くなります。急がない人は、まずQuest単体で遊びながら様子を見るのも一つの手です。

ノートPCはどうか

ゲーミングノートでもVRChatは動きますが、同じ予算ならデスクトップのほうが快適です。ノート用のグラボは同じ名前でも消費電力が抑えられていて、デスクトップ版より性能が下がるのが普通です。VRAMも少ない物が多く、NVIDIAの仕様では RTX 5060 Laptop は8GB、RTX 5070 Laptop は8GB版と12GB版があり、RTX 5070 Ti Laptop は12GBです(NVIDIA公式)。

置き場所の都合などでノートを選ぶなら、VRAM 12GB以上のモデルを目安にし、仕様表でVRAMの量を確かめてください。熱とファンの音も大きくなりがちです。Meta も、一部のノート用グラボ(RTX 3050 Laptop など)はLinkでの利用を勧めないとしています。

PCを買う前に考えたいこと

こういう人にはまだ勧めません

VRChatをまだ遊んだことがない人や、Quest単体のVRChatで特に困っていない人は、いきなり20万円以上のPCを買う必要はありません。まずはQuestで遊んでみて、「PC専用のワールドに行きたい」「相手のアバターを本来の見た目で見たい」と感じてからで十分です。順番はVRChatを始める予算の記事にまとめています。

PCを買ったら、次はゴーグルとのつなぎ方です。有線・無線の違いや、無線で遊ぶためのルーター選びはQuestをPCにつなぐ方法の比較を見てください。